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土砂災害の原因究明detail

公開質問状 ①

発災から7か月 令和7年2月27日

松山市が開催した住民説明会説明資料
擁壁の照査

地面が擁壁を支える事が出来る力:地盤支持力

地盤支持力 : 200kN/㎡ と記載されている。

この数値の根拠が示されていないので、公開質問状 ①にて確認することとした。

公開質問状① 2025年9月12日 提出 : 解答期限 2025年9月26日

補足説明

・「地盤反力の照査」

『擁壁が地盤に押し付ける力』と、それを『地盤が支えることのできる力』とのバランスを確認するものであり、今回の擁壁が傾いた事象に直結する、極めて重要な検証項目。

松山市の説明では、設計計算の結果として「地盤の支える力(許容値)」が「擁壁の押し付ける力(設計値)」を上回っているため、判定上問題はないとの結論が示されている。
しかし本当にそう言い切れるのか。

この「擁壁が地盤に押し付ける力」の数値がどこから導かれたのか、具体的な確認はなされていない
おそらく『擁壁工指針』にある「表4-8 基礎地盤の種類と許容鉛直支持力度」
その中の「砂質地盤―中位(200kN/㎡)」を引用しているものと推察される。

指針には適用には次の条件があると明記されている。
傾斜地上でない高さ8m以下の擁壁であること
現場試験を行うのが困難な場合であること
  

現地の状況はいずれの条件にも該当していない。
仮に、この道路土工ー擁壁工指針が根拠であるなら、この「地盤の支える力」をそのまま根拠とすることには、極めて大きな疑義があると言わざるを得ない。

他の出典等を根拠としている可能性もある事から、住民説明会資料で示された数値200kN/㎡の根拠を確認する必要がある。

今回の公開質問状は『地盤反力』の数値の根拠・出典について求めるものである。